行政書士 泣ける話


本当にあった行政書士の泣ける話 3

遺言とは相続の争いを回避する手段で、財産について書いておくものと考えている人が多いです。

 

しかしきちんと規定さえ守れば、遺言書では日頃なかなか言えないままになっている自分の気持ちを伝えることもできるのです。

 

遺言書は残された大切な人へ託す最後の手紙だと私は考えています。

 

Aさんが相談に来られて半年程経ってからのことです。
Aさんのご主人が事務所へ来られました。

Aさんのご主人が訪ねてきました

本当にあった行政書士の泣ける話2の続き。

 

「妻がお世話になった行政書士の先生だと聞いて伺いました。
その節は妻が大変お世話になりました。」

 

丁寧にAさんのご主人から挨拶されました。

 

「こちらこそお世話になりました。その後Aさんはお元気ですか?」

 

私がたずねました。

 

「妻は、先月亡くなりました。」

 

Aさんのご主人の言葉に、私は一瞬言葉をなくしました。

 

「亡くなられた、のですか?」

 

「はい。妻は末期のがんで、治療もできない程に進行してしまっていました。
でも最期は眠るように穏やかな顔で天国へ旅立っていきました。

 

妻は日記をつけていたのですが、その日記に行政書士の先生にお世話になったことが書いてありました。
名刺もあったので、あなたのことだと分かりました。」

 

 

「そうだったんですか。
亡くなったこと、知りませんでした。
今、お話を聞いて大変驚きました。」

 

 

「遺言書のアドバイスと添削もして下さったそうですね。
遺言書、拝見しました。
妻の希望通りにしました。妻も喜んでくれているのではと思います。
妻に代わって、一言お礼が言いたくて。」

 

 

「とんでもないです。
私は行政書士として、できる範囲のことをしたまでです。」

 

私がこのように伝えると、Aさんのご主人はさらに話を続けたのでした。

 

本当にあった行政書士の泣ける話4に続く。