行政書士 泣ける話


本当にあった行政書士の泣ける話 2

本当にあった行政書士の泣ける話1の続き。

 

遺言書の書き方について相談に来られたAさんの話を聞いて衝撃を受けました。
去年結婚して、幸せな日々を送っていたAさんは末期のがんに侵されていたのです。

 

「それで、余命半年から1年と宣告されてしまいました。」

 

Aさんは、淡々と話を続けてくれました。

 

「私にもしものことがあったときのことを考えて、
夫に遺言を書いておきたいのですが、書き方がわかりません。
そこで遺言の書き方や、注意点などを教えて頂きたいのです。」

 

「分かりました。遺言書については、お任せ下さい。
病気のことは、ご主人にお話されているのですか?」

 

「はい。でも、余命のことは伝えてありません。
夫は、私が治ると信じて希望を持っているので、それを否定するようなことは言えないのです。」

 

「そうなのですか。
失礼ですが、治療は受けられているのですよね?」

 

「ええ。来月入院することになったんです。
できれば、その前に遺言書を書いておきたいのですが。」

 

「よく、分かりました。どのようなことを遺言として残されたいのか、
Aさんのお話をよく聞いてからアドバイスさせて頂きますね。」

 

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

 

Aさんの希望は、以下の内容でした。

 

@貯金の半分は長い間ボランティアをさせて頂いた児童福祉施設へ寄付して欲しい。
  恵まれない子どもたちのために使って頂きたい。
A残り半分の貯金と、私名義になっているマンションは夫に。
B夫のしている結婚指輪を私が持って行きたい。

 

「このような内容ですが、遺言書に書くことはできますか?」

 

「はい。大丈夫です。
ただ、遺言書の書き方ですが、事務的な書き方でなく、
Aさんの気持ちをご主人や施設の方に伝えるような内容にしてはいかがでしょうか?」

 

私はAさんに提案をしました。

 

本当にあった行政書士の泣ける話3に続く。